こんにちは!りょんです^^
冬に多い、乳児突然死症候群(SIDS)をご存知ですか?
睡眠中に突然発症し、死亡してしまう病気なのですが、母乳よりミルクの方が発症率が高いなどとも言われています。
色々な場所で情報収集し、メカニズムまで理解ができたのでご紹介したいと思います。
これから出産の方、出産して間もない方、この病気の予防策まで必見の記事となっているので、最後まで読んでぜひ知っておいてください><
乳児突然死症候群とは?
乳児突然死症候群
(Sudden Infant Death Syndrome)
乳児突然死症候群とは、1歳未満(特に生後2ヶ月〜6ヶ月)の乳児がなんの兆候もないまま突然に亡くなってしまう病気です。突然死して赤ちゃんを解剖しても、これといった原因が見つからないので、『原因不明の突然死』とも言われていて、厚生労働省からガイドラインが出るほどです。
厚生労働省の防止策として、うつ伏せ寝より仰向けで寝させる、ミルクよりも母乳で育てる、タバコはやめるなどと言われておりますが、なぜなのか詳しくお話させていただきます。
厚生労働省の定めるSIDSの防止策とは?
主に厚生労働省のガイドラインでは
・ミルクより母乳で育てる
・タバコはやめる
この3つを防止策と定めています。
順番に説明していきますね♪
仰向きで寝るとは?
乳児突然死症候群はうつ伏せ、仰向け、どちらでも発症していますが、うつ伏せの方が発症率が高いと言われています。
医師からうつ伏せ寝を推奨されていなければ、仰向けで寝かせてあげる方が良さそうです。
ミルクより母乳で育てるとは?
ミルクより母乳の方が、良いということはよく知られており、母乳の方がSIDSの発症率は低いとされています。
できるだけ母乳育児にトライすると良いと言われています。
タバコをやめるとは?
タバコから出る煙(副流煙)には200種類以上の有害物質が含まれます。
また、この数字は吸う側よりも3.5倍多いとか。妊婦や赤ちゃんの近くでの喫煙はやめましょう。
厚生労働省の定めていない第4の原因とは?
乳児突然死症候群は、『着させすぎ』が第4の原因ではないかという指摘も出てきています。
睡眠のために赤ちゃんに起こること
睡眠のために、赤ちゃんは体の中心になる体温を下げて、眠るためのホルモンである副交感神経を優位に立たせます。
その時に体の抹消の血管から熱を放出するため、赤ちゃんは眠くなると手や足が温かくなります。
着させすぎて熱がこもってしまう!
冬は、赤ちゃんが寒くないように服を着させすぎてしまうことがあります。ここが厚生労働省がまだ発表していないSIDS発症の四番目の原因ではないかとと指摘されています。
赤ちゃんに洋服や毛布を着させすぎてしまうと、体温調整が苦手な赤ちゃんの体には熱がこもってしまい、体温が高くなってしまいます。これをうつ熱と言います。
その熱を下げようと、未熟な体が起こす反応がSIDSの発症に関わっているとされています。
着させすぎで起こることとは?
着させすぎると、抹消の血管の熱を放出できなくなります。
体温を上げる際は、アドレナリンというホルモンを出します。寒いときに震えるのもアドレナリンの働きで、震えを起こし、体温を上げる働きをします。
反対に、着させすぎで熱を逃したい状態の時は、アドレナリンを下げようとします。
それから、睡眠のために代謝を下げるために、筋肉など身体の全ての機能を停止させることで、呼吸機能が低下します。
まだ未熟な赤ちゃんは、息が止まっていても、大人で言う無呼吸症候群の時のように息が苦しくて起きるということができません。
アドレナリンが下がったことで心機能が低下したために不整脈が起こり、呼吸機能が低下し呼吸の再開が出来づらいため脳が低酸素状態になることがSIDSの原因でないかと、久保田産婦人科麻酔科医院の久保田史郎先生が警告を出しています。
(参照:新・SIDSのメカニズム(原因と予防))
うつ熱を知っておこう
風邪とは違う、熱中症などの亡くなってしまう放熱障害がうつ熱です。
体が熱く、汗を大量にかき、顔が真っ赤になるなどの症状が出ます。
衣服内熱中症とも言われます。
うつ熱を避けるためには?
うつ熱を避けるための対策が、SIDSの厚生労働省の防止策が当てはまるんです!第4の原因をふまえ、防止策に沿って再度見ていきましょう。
長時間のうつ伏せ寝は避ける
寝返りを始めた赤ちゃんは、うつ伏せ寝の状態でお腹に熱が溜まってくると仰向けになって熱を放出できるようになります。
ですが、長時間うつ伏せ寝になっている赤ちゃんは、お腹からの熱の放出ができていないために、心機能低下や呼吸障害が起こっている可能性が高いです。
SIDSの危険性も高くなるため注意してください。
タバコはやめる
前述のように、心機能が低下していたり呼吸ができていない時に、タバコの化学物質で呼吸器の機能を下げてしまうと、SIDSのリスクがもっと高くなってしまいます。
母乳育児をしよう
母乳育児をする際には、必ず赤ちゃんに体を密着する状態を作らないといけません。
なので、うつ熱の体温が高いという異変に気づきやすくなるのです。
また、母乳育児の際は頻回授乳になることが多く、母乳をあげるために毎回体制を変えてあげる必要があります。
そのため、同じ体制で長時間寝るということを避けられるという点も母乳育児が推奨されている理由です。
ミルクを飲ませるときは、寒いからと言ってミルクを少し温かいものにしたりせず、
適温であげるのが良いでしょう。
また、できるだけ赤ちゃんを抱くなどして、体温を放出できるようにしましょう。
温めすぎないことがポイント!
寒いと風邪をひかせまいと、ついつい暖房を効かせたり、電気毛布の上で寝かせたり、ストーブに近いところにいさせたりしてしまうことがありますよね。
洋服でも気をつけたいのが、手や足を包むロンパース。熱を放出できなくなる可能性があるため、やめておいた方がいいそうです。
手や足が冷えていると、温めてあげたくなる気持ちは本当にわかります…。でもお腹や背中を触ってみて冷たくなければ大丈夫です◎
最後に
乳児突然死症候群なんて、名前からして怖いですよね…。
私も、夜中に起きてパッと息子の方を見ると、寝返りも出来ないのに転がっていたことがあってヒヤヒヤした経験があります。いつも起きるはずなのに寝ている時には、息をしているのか胸に手を当てて確認していたのを覚えています。
この病気について、第4の原因を知った時にやっとこの病気の点と点が線で繋がったように理解ができました。皆さんはどうでしょうか?
この記事を読んで、少しでも不安が和らぎますよう願っています!
今回も読んでいただきありがとうございました^^
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